輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
線上閱讀丘 浅次郎《進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 55,568 字 · 109 頁
そのありさまはあたかも暗夜に提燈を下げて立っているに異ならぬ。光は発光体から遠ざかるにしたがい、距離の自乗に反比例して力が減ずるが、知識の確実さの程度もおそらくこれと同じか、あるいはそれよりもなおいっそうはなはだしい割合で、自身から遠ざかるだけ減じてゆくごとくに思われる。特に原因結果の鎖を手繰って、先から先へと考えを進めてゆく場合には、鎖の輪から輪に移りゆくたびごとに誤りの滑り入るべき隙があるゆえ、いくつかの輪を手繰っている間にはずいぶん多くの誤りが混ずるを避けられぬ。仮に推理の一段ごとに一割の誤りがはいり込むと想像しても、五段目には約半分の誤りを含むことになるが、たいがいの場合には誤りの量はなかなか一割くらいではすまぬゆえ、二段三段と理を推していると、当人の知らぬ間にほとんど全部が誤りとなり終わるおそれがある。さてかように考えながら従来の哲学書を読んで見ると、いずれも出発点の選み方を誤っているように思われる。議論の立て方は人びとによってまったく違うが、いずれの哲学者も推理によって先から先へと考え込み、かくしてようやく到着しえたところを基礎として、その上に一組の議論の系統を築き上げようとしている。