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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《鉄塔の怪人/海底の魔術師(てっとうのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 頁
怪獣の秘密
穴の外に、おそろしいものがいたからです。どうして、いつのまに、やってきたのか、穴の外の林の中に、制服の警官が五―六名、ズラッとならんで、こちらをにらんでいたのです。賢吉君になりすました小林少年は、その警官のまんなかにはさまれて、にこにこして立っていました。
「たいへんだっ。警官が来た。ジャック、にげるんだ。はやく、にげるんだ。」
首領は、おおいそぎで、石の階段をかけおり、ジャックをおすようにして、洞窟のおくのほうへかけだしました。
ふたりは、グルグルまがっているトンネルの中を、死にものぐるいで走りました。そして、ついたところは、海のほうに近いひろい洞窟でした。そこには、あのおそろしい八ぴきの鉄の人魚が、ウジャウジャかたまって、すんでいるのです。
怪獣の秘密
ひろい洞窟の中を八ぴきの鉄の人魚が、オリの中の野獣のようにかたまっていました。
鉄でできた、おそろしい顔に、リンのように青くひかる大きな目、口は耳までさけて、そのくちびるのあいだからニューッと牙がつきだしています。全身に、鉄のウロコがはえ、頭から、背中にかけて、するどい鉄のトサカのようなギザギザがつづいています。