輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

まぞう

魔像

林 不忘

線上閱讀林 不忘《魔像(まぞう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 131,494 字 · 260 頁

青空文庫

「ナニ、茨右近? 喧嘩渡世の茨右近か」

「さようでござる。して、おん身は?」

「吾輩か。吾輩は魚心堂じゃ」

「ほウ、あの、いたるところ釣りをして歩いて巷に道を説くという、今評判の魚心堂先生でござったか」

「そうじゃ、その傑い先生の魚心堂である。どうだ、降参するかナ」

「何の、朝まででも綱引だッ! 来いッ」

「こいつが、此奴が――よし、やろう!」

どっちも強情我慢の変物同士だ。曳ッ! うむ! 喧嘩右近と魚心堂先生、一進一退、三更の街上に不思議な綱引きをつづけている。

知らずのお絃は、あきれ返って見物しながら、呑気なもので、応援団だ。

フレイフレイ右近! そんなことは言わない。

「ソラ、お前さん、しっかり!」

六

「どうだ、定公、ここでちょっと休んで行こうか」

「そうですね。それがようございますよ。若旦那――これからお屋敷へ上ったって、脇坂様は名打てのけちん坊だ。お茶いっぱい飲ましてくれないにきまってますからね」

「しッ! そんなことを大きな声でいっちゃア不可ない。どうもお前をつれて歩くと、口が悪いんで冷ひやするよ」

「へえ、夏向きのお供でござい」

「冗談じゃアないぜ。