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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
線上閱讀服部 之総《黒船前後・志士と経済他十六篇(くろふねぜんご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 121,901 字 · 247 頁
大和から呉服類、小間物、菜種などを長州方面へ、相互に販路を開拓することとなって、雲浜処刑後も継続した。
安政四年十月四日付、雲浜から大和五条下辻又七への手紙でみると、さらに郷藩若州の産物方へ連絡をとって、大和方面の菜種や木綿の新市場を北陸一帯から蝦夷方面まで拡げる計画を企てている。『天誅組の研究』の著者は「幕末の五条と勤王志士」の章中この手紙を採録して、「右の如き一束は果して菜種書付等の文字をそのまま解すべきや、はた当時志士等の符号の類なりしや解する能はざるものなり」と記しているが、凝って思案に余ったのだろう。松陰なども雲浜のこの方面の仕事の意義はついに了解しなかったと見えて、貧儒時代の雲浜については、「京師人梅田源二郎……是は清献遺言にて固めたる男。好二人物之鑑一、好二切直之言一亦事情にも通じたる所有り。但酒徒也」(安政二年二月、野山獄中より久保清太郎への書翰)と推薦しているが、後になるとすっかり評価が変って、当の雲浜と連座投獄された最後の江戸獄中から書いた『留魂録』のなかでは、梅田が先年、先に記した産物交易問題のため長州へ下った節、これと何か不穏のことを密議したろうという当局の訊問に言及して、「夫梅田は素より奸猾なれば余与に志を語ることを欲せざる所なり何の密議をかなさんや」