輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あだこ

あだこ

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《あだこ》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 22,762 字 · 46 頁

青空文庫

動作がきびきびしているし、人の気づかないところに気がつき、しかも手を抜くということがなかった。――半三郎はまったく知らなかったが、――あだこは十二月いっぱい、休みなしにそれを続けたということだ。そうして正月になり、七草が過ぎてから、お針の稽古を始めるから掃除にまわれなくなった、と断わりに来た。市兵衛たちはまえからそのつもりで、もう掃除などに来なくともいいと、たびたび云っていたのだそうで、それはそのほうがよかろうと承知した。

市兵衛はそこで話の調子を変えたのだ。あだこはお針の稽古にゆくのではなく、市ヶ谷田町の大きな仕立屋へ、針子としてかよっているのだという。針子として手間賃を稼ぎ、家でも賃縫いをしている。そして稼いだものを米屋、魚銀、伊賀屋へ少しずつではあるが返銀として入れているというのだ。

――旦那はその賃縫いを見ている、毎晩十二時ころまで縫い物をしているのを、旦那は自分の眼で見ている筈だ、と市兵衛は云った。針子のほうも不審だと思うならいってみるがいい、田町の火消し屋敷のすぐ脇で、大きな仕立屋だからすぐにわかる、いって訊いてみるがいい、と市兵衛は云ったのだ。