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おじさんの うち
おじさんの うち
小川 未明
線上閱讀小川 未明《おじさんの うち》,假名注音日語閱讀。JLPT N5,點詞查義。
N5 · 入門 · 新字新假名 · 1,117 字 · 3 頁
あちらの 森の ほうで、ふくろうが なきました。さむい 風が ふいて、ほしの ひかりは ふるようです。ぼくの おじさんの うちは、もっと もっと、とおい ところでした。
町を はなれて、どこか さびしい のはらを、でんしゃの はしる 音が ゴウゴウと きこえます。夜が ふけて、あたりが しんとしました。
けれど、ぼくの おじさんの うちは、もっと もっと、とおい ところでした。
夕日が 赤く 西へ しずんで、くもの いろが うつくしい 花びらのように、空を いろどります。そんな とき、ぼくは みちの 上に たって、ぼんやりと おじさんの うちを おもいだすのでした。
「いまごろ たけちゃんは どうして いるだろうか。」
と。
たけちゃんは ぼくと なかの いい、いとこでした。おじさんの うちへ いくには きしゃに のって、いくつも トンネルを とおり、山を こし、また 大きな 川に かかる てっきょうを わたり、二キロばかり あるかなければ なりません。
ある 年、ぼくが 秋の すえに いくと、にわに さざんかや きくの 花が さいて いました。はちは すでに いなく なったけれど、あぶが どこからか 花に とんで きて、金いろの はねを ならしました。