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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

しかし、小林少年がカニ怪人に対面するのは、もっとあとのお話です。古山忠雄少年のつぎに、カニ怪人にぶつかったのは、おなじ少年探偵団員の井上一郎君でした。

井上君は、もとボクサーのおとうさんから、ボクシングをならって、うでにおぼえのある、強い少年です。

ある日の午後、井上君は、渋谷区のはずれのさびしい町をあるいていました。ふと気がつくと、道のわきに、草のはえた空地があって、そこに人だかりがしているのです。

あつまっているのは、中学生や小学生のこどもばかりでした。十五―六人が、なにかをとりまいて、みているのです。

井上君は、なんだろうと思って、そのほうへ、ちかよっていき、こどもたちの肩のすきまから、中をのぞいてみました。

少年たちにかこまれて、こじきのようなじいさんが、地面にしゃがんでいます。そのまえに、二つのたらいのようなブリキのおけが、おいてあり、そばに、一本の棒が、よこたわっていました。

じいさんは、二つのおけを、その棒の両はしに、縄でさげて、ここまでかついできたのでしょう。

ブリキおけの中には、大きいのや小さいのや、何百ぴきというカニが、ウジャウジャと、うごめいていました。