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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁
ふたりの少年は、メフィストにうながされて、立ちあがりました。
「三階のやねの上だよ。そこに、おれの天文台があるのだ。その天体望遠鏡を、のぞきにいくのだよ。」
二十面相は、部屋を出ると、ツバメのようなイブニングのしっぽを、ヒラヒラさせながら、階段をあがっていきました。二少年も、そのあとにつづきます。
二階から三階、そして屋上に出ますと、大望遠鏡のまるいドームが、そびえていました。
「へんだな。外から見たときにはやねの上に、こんなまるいものなんかなかったのに。」
小林君はそうおもって、井上君の顔を見ました。すると、井上君も「ふしぎだな。」という目つきで、小林君を見かえすのでした。
「さあ、ここをのぞいてごらん。昼間だから、肉眼では見えないが望遠鏡はRすい星にあわせてある。あのネジネジの、しっぽをもったすい星が、レンズいっぱいに、ひろがっているんだよ。」
メフィストのさしずにしたがって、小林君がまず、それをのぞきこみました。
なるほど、望遠鏡いっぱいのRすい星です。赤いしっぽが、グルグルまわっています。すい星の頭の、まるいところは、無数の小さいつぶがあつまってできているので、地球や月のような天体とはちがうのですが、いくら度のつよい望遠鏡でも、そこまではわかりません。