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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

やっぱり、もとにもどれたねえ。」

みんな、大よろこびです。ところが、懐中電灯で、岩のさけめをてらしていた、ひとりの少年が、

「あっ、たいへんだっ。橋がなくなっている。」

さっき、みんなが渡った板の橋が、消えてなくなっていたのです。はば一メートル半もある深い岩のさけめですから、橋がなくては、とても渡ることはできません。

「やっぱり、そうだよ。魔法博士が、かくれているんだ。そして、板をどっかへ持っていって、ぼくらを、ここから出られなくしたんだよ。きっと、そうだよ。」

ああ、もうだめです。さすがの小林団長も、こうなっては、うまい知恵も浮かびません。三本のピッケルを、ひもでつないで、橋のかわりにしても、とても人間をささえる力はないのです。

このまま、どうくつを出られないとすると、少年たちは、うえ死にしなければなりません。それを思うとおそろしさに、からだがガタガタ、ふるえてくるのでした。

十人の団員が、おそれおののいているのを見て、小林団長は、ここで、みんなを元気づけなければいけないと思いました。

「なあに、そのうちに、きっと、うまい考えが浮かんでくるよ。それより、もうおひるだろう。