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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

」

魔法博士によばれて、小屋のかげから、ノッソリあらわれたのを見ると、その男は背広のうえに、ネズミ色のオーバーをきて、りっぱな紳士のふうをしています。それでいて、顔だけが、山男のようにきたないのです。なんだか、気味のわるいやつです。いったい、だれなのでしょう。

「ハハハ……、まだわからないかね。これが、ほんとうの山小屋のじいさんだよ。わしが、このじいさんにばけて、きものをかりたので、じいさんは、わしの服をきているのさ。」

魔法博士の説明で、やっと、わけがわかりました。そういえば、博士のほうも、ピンとはねた口ひげのある顔ににあわない、きたない服をきているのです。

「黄金のトラは、いったい、どこにかくしてあるんですか。」

井上少年が、前に出てたずねました。

「うん、それはね、さっき、きみたちがここへきたとき、わしは、じいさんにばけて、キセルでタバコをすっていたね。おぼえているかい。その目の前にあったのさ。いまでも、きみたちの目の前にあるんだよ。」

魔法博士は、にやにやと笑いました。

少年たちは、それをきくと、山小屋のなかにあがりこんで、せまい部屋を探しまわりましたが、どうしても、見つけることができません。