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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

この真珠のゾウは、三ッ木真珠会社が、ずっとまえに、フランスの大きな展覧会に出品したもので、それを恩田さんがゆずりうけて、家宝としているのです。

「わたしは、去年もこれを拝見したが、いつ見てもすばらしいね。ゾウの形が、まるで生きているようだ。この真珠の色がなんとも言えないね。」

親せきの北川さんが、かんにたえないように言うのでした。

「一年に、たった一度しか見られないというところに、値打ちがあります。おうちのかたも、恩田さんの誕生日のほかは、ごらんにならないのでしょうね。」

社員の友田さんが言いました。

そのとおり、ひとりむすこの章太郎君も、おかあさんも、この宝物は、めったに見ることができないのです。

章太郎君は六年生ですが、一年に一度、このゾウを見るのが、楽しみでした。もっと小さいときから、ゾウがだい好きで、ゾウのおもちゃも、たくさん持っていましたが、この宝物のゾウにくらべたら、みんなつまらないものばかりです。

「ふしぎだ。あいつはなぜ、こんな珍しい宝物に気がつかないのかな。」

北川さんが、ふと、変なことを言いだしました。

「あいつって、だれだね。」

恩田さんがたずねます。