輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁
」
山口君も青くなっています。
「しかし、どこにも、はいるところはないはずじゃありませんか。裏口も窓も、みんなしめてしまったのだから。」
松波博士が、部屋の中をきょろきょろ見回しながら言いました。
「あいつは、すばしっこいやつです。ぼくたちが窓をしめて回っているあいだに、まだあいている窓から、はいり込んだのかもしれません。」
三人は、だまって顔を見あわせるばかりでした。あいつは、この部屋にいるのです。どこかわからないけれど、確かにいるのです。かすかに、あいつの息づかいが聞こえるような気がします。
「ハハハハ……。」
どこからか、低い笑い声が聞こえてきました。そして、あいつの気味のわるいことばが……。
「おさっしのとおりだ。おれはここにいるよ。山口君の言ったとおり、おれはすばやく、窓から飛び込んだのさ……。
十時までには、だいぶまがある。そのあいだに、ゆっくりうちの中を拝見することにしようか。
ウフフフ……。」
「ちくしょうっ、もう逃がさんぞっ。」
山口青年が大手をひろげて、部屋じゅうをかけ回りました。まるで、気でも違ったようです。
山口君は透明人間のために、ひどいめにあっていますから、そのしかえしをするつもりなのでしょうか。