輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

どこかでよぶような

どこかで呼ぶような

小川 未明

線上閱讀小川 未明《どこかで呼ぶような(どこかでよぶような)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 3,361 字 · 7 頁

青空文庫

ほかにも、舞台がつくられて、女の子の手踊りなどあってにぎやかでした。わたくしたちは、人だかりの間をわけてすぎると、東京音頭のレコードがなりはじめて、赤い着物のひらひらするのが、目にはいりました。おじさんは、町にはいる時分から、かけていた、黒い眼鏡を、はずしました。道の右がわや、左がわを見ながら、車は、しばらく、速力をゆるくして、いきました。

ある停留場のそばには、たくさんの露店が出ていました。なかには、まごいと、ひごいの生きたのをたらいに入れて、売っていました。どこから、こんな魚を持ってくるのだろうと、わたくしは、はやく川へいって、釣りのできるころになればいいと思っていました。

こんなことを思っているときでした。

あちらを、鈴木くんが、おかあさんと歩いているのが、目にはいりました。彼は、去年まで、おなじ学校にいて、わたくしと同級生だったのです。なんでも、彼のおとうさんは、まだ帰還しないで、おかあさんと二人が、苦しい生活をしているとかで、彼は、学校へくるまえに、新聞の配達をすますそうです。よく遅刻しても、先生はわけをよく知っているので、だまっていました。