輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
線上閱讀河口 慧海《チベット旅行記(チベットりょこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 531,520 字 · 1042 頁
第百四十八回 首府カトマンズに向う
功徳の溜池と銃殺の権利
すると荷持は大変心配らしいような顔をして「どうも馬車屋が逃げてしまって居らない」という。「どうした。」「馬車屋は外に乗人が出来たので逃げてしまったのです。金を取って置きながら不届きな奴だ」といって居る。
荷持も一つ腹でやったかよく分らんですけれども、そんな悪い事をするような奴でもない。察するに馬車屋が逃げたらしく思った。巡査は非常に怒って荷持をぶん擲ぐろうとしたから「それは止せ」といって私は叱り付けた。いよいよそこから北に向って進もうとすると「もはや午後三時、これから進んで行ったところが四里の間は森林で泊る所がない。殊に虎などが居るから明日にするがよい」といわれたけれど、私は一日も早くネパールの首府へ着きたくもあり、かねて勝手を知って居るから大抵虎などに襲われるような気遣いはあるまいという考えでその日進んで行きました。
第百四十八回 首府カトマンズに向う
功徳の溜池と銃殺の権利 その森林の四里の間は一里毎に大なる溜池があり、その溜池に鉄管が通じて居って往来の人に水を供給するようになって居る。その水は実に清水である。これはネパール国王の王妃がお薨れになった時分に、その功徳を修むるためにこの四里の大林の間には一滴も水がないから、一里毎に溜池を設けて、通行の人々に水を与えるようにしろという遺言をされたので拵えた溜池