輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ロマンスとえんだん
ロマンスと縁談
佐々木 邦
線上閱讀佐々木 邦《ロマンスと縁談(ロマンスとえんだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 13,722 字 · 28 頁
と新婦が窘めた。
「橘高君は何でも人の責任にする人で、僕が量順さんと言わなかったのが悪かったんだって」
「悪いなんて仰有りはしませんわ」
「奥さん、今門のところで先生の令嬢らしい人を見かけましたが、先生のところはお子さんが多いんですか?」
と僕は訊いて見た。
「お嬢さんの下に御長男と御次男、その下に又お嬢さんがいらっしゃいます」
「子福者の方ですな」
「はあ。一番上のお嬢さんはとてもお綺麗でいらっしゃいますよ」
「その人でしょう、屹度。お父さんに似ていません。僕が習っていた頃、先生は獅噛火鉢のような顔をしていました」
「オホヽヽヽ」
「坊さんですよ、先生は」
「そうでございましょうか?」
「量順なんて名はお坊さんに限ります。僕達は量順坊と呼んでいました」
「お嬢さんが私にお父さんの綽名を教えて下さいましたわ。何処かの中学校では閻魔の塩辛とついていたそうでございます」
「成程。閻魔が塩辛を嘗めた顔だね。穿っている」
と宮下君が共鳴した。
「僕の学校では首くゝりとついていたんだよ」
「首くゝり? 何ういう謂われ因縁だね?」
「学校の裏の公園の松の木に首くゝりがあったんだ。その顔が先生によく似ていたというので、首くゝりで通っていたのさ。