輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

さんえもんのつみ

三右衛門の罪

芥川 竜之介

線上閱讀芥川 竜之介《三右衛門の罪(さんえもんのつみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 7,132 字 · 15 頁

青空文庫

と答えた。が、三右衛門は苦にがしそうに、「かほどの傷も痛まなければ、活きているとは申されませぬ」と答えた。爾来治修は三右衛門を正直者だと思っている。あの男はとにかく巧言は云わぬ、頼もしいやつだと思っている。

こう云う治修は今度のことも、自身こう云う三右衛門に仔細を尋ねて見るよりほかに近途はないと信じていた。

仰せを蒙った三右衛門は恐る恐る御前へ伺候した。しかし悪びれた気色などは見えない。色の浅黒い、筋肉の引き緊った、多少疳癖のあるらしい顔には決心の影さえ仄めいている。治修はまずこう尋ねた。

「三右衛門、数馬はそちに闇打ちをしかけたそうじゃな。すると何かそちに対し、意趣を含んで居ったものと見える。何に意趣を含んだのじゃ?」

「何に意趣を含みましたか、しかとしたことはわかりませぬ。」

治修はちょいと考えた後、念を押すように尋ね直した。

「何もそちには覚えはないか?」

「覚えと申すほどのことはございませぬ。しかしあるいはああ云うことを怨まれたかと思うことはございまする。」

「何じゃ、それは?」

「四日ほど前のことでございまする。御指南番山本小左衛門殿の道場に納会の試合がございました。