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りこんについて

与謝野晶子評論集

与謝野 晶子

線上閱讀与謝野 晶子《与謝野晶子評論集(りこんについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 50,402 字 · 100 頁

青空文庫

いわゆる女子の自覚とはこれを基礎として出発し、自己を卑屈より高明に、柔順より活動に、奴隷より個人に解放するのが目的である。

男子はこういう意味の感情の修練、自己の解放を古くから気附いていた。希臘印度の古い哲学より欧洲近世の科学に到るまで、総て要するに男子が自ら全かろうとする努力の表現である。女子は殆どこれらの文明に与っていなかったといってよい。

初心な女だといわれることは最早何の名誉でも誇りでもない。それは元始的な感情の域に彷徨して進歩のない女という意味である。低能な女という意味である。

気が附いて見ると、男子は大股に濶い文明の第一街を歩いている。哀れなる女よ、男と対等に歩もうとするには余りに遅れている。我我は早くこの径より離れて追い縋りたい。

総てに無自覚であった従来の女に貞操の合理的根拠を考えた者のないのは当然であるとして、あれだけ女子の貞操を厳しくいう我国の男子に、今日までまだ貞操を守らねばならぬ理由を説明した人のないのは不思議である。

貞操の起原についてもまた我らは何の教えられる所もなかった。

自分の乏しい智識で考えて見ると、元始的人間に貞操というような観念を自然に備えていたとは想像することが出来ない。