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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

線上閱讀田中 貢太郎《中国の怪談(二)(かかこうしゅ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,926 字 · 225 頁

青空文庫

「どんなことだね」

「君は腸をかえることができるから、顔をかえることもできるだろう、僕の妻は、少年の時から夫婦になっているもので、体はそんなに悪くはないが、いかにも顔が拙いからね」

陸は笑って言った。

「いいとも、すこし待っていてくれたまえ」

それから数日して夜半に陸が来て門を叩いた。朱は急いで起きて往って内へ入れ、燭を点けた。見ると陸の懐には何か物が入っていた。

「それは何だね」

と朱が訊いた。陸は懐から包みを出して、

「君にこの間頼まれたものだよ、ちょいと佳いのがなくて困っていたが、やっと今晩佳い美人の首を手に入れたから、君の頼みをはたすことができるよ」

と言った。朱がそれを開けて見ると血のべとべとした女の頭であった。陸はそこで、

「早く、早く、急ぐんだよ、そして人を起してはいけないよ」

と言って居間に入ろうとしたが、夜は入口の扉をきちんと締めてあるので朱は困っていた。と、陸が来て片手で押した。扉は手に従ってしぜんと開いた。そこで細君の寝室へ入った。細君は体を横にして眠っていた。陸は美人の頭を朱に持たして、自分は靴の中から匕首のような刃物を出し、細君の頸にあてがって瓜を切るように切りはなした。