輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ごかいのまど

五階の窓

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《五階の窓(ごかいのまど)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 10,189 字 · 21 頁

青空文庫

四

彼等は五階にやって来ると、山本の側に寄って手柄顔に報告した。

やがて、警察の連中が到着した。それと見ると、人々は我先にと現場の方へ急いだ。山本を始め新聞社の人達もその中に混った。一通り検死が済むと、死体はビルディングの一室に担ぎ込まれ、警官達は五階へ上った。群集はまたその後に従った。

四

西村商会の応接室の円卓を囲んで、数名の人々が厳粛な会話を取交していた。裁判所と警察の人達は、西村商会の重立った社員、それに新聞記者の山本も事件の発見者として同席を許されていた。小説家の長谷川はどこへ行ったのか姿を見せなかった。

「ここ一時間以内の出来事らしいのですが、誰も気がつかなかったのは変ですね。物音はしなかったのですか」

検事と覚しき一人が訊問を続けた。答弁は主として庶務の北川が引受けていた。

「部屋は密閉しているものですから、少し位の物音は聞えないのです。皆に尋ねて見ましたが誰も気のついたものはない様です」

「社長室に最後に入ったのは誰でしょう」

「それは私です。ほんの今しがたのことです、書類に判を貰うものがあったものですから、それを持って、社長室へ行って見ますと、誰もいないのです。