輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
がんりゅうじま
仇討二十一話
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《仇討二十一話(がんりゅうじま)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 16,854 字 · 35 頁
「旦那の練った膏薬」
と流しつつ、磐城(いわき)相馬郡(そうまごおり)へ入ってきた。
三
十内、敵の器用な性(たち)を知っているから、もしかとも思うし自分も徒然(つれづれ)のままに寄席へ入った。近頃の寄席だと少し位の徒然では入る気もしなかろうが、昔の寄席は耳学問、早学び、徒然と勉強の二道かけて流行ったものだ。聖代娯楽が民衆と結付いて、活動はさておき、寄席の類さして流行らぬとも思えぬが、それで江戸期に較べるとざっと三分の一は減っているそうである。
相馬原町へきた江戸の講釈師、牧牛舎梅林、可成りの入りだが、今高座で軍記物を読んでいる四十近い、芸名久松喜遊次という男、講釈師より遊人(あそびにん)といった名だから勿論前座だが、締った読み調子、素人染みているにしては――巧いというのだろう。
「頃は何時(いつ)なんめり、天正二十三年十一月、上杉弾正大弼(だいひつ)輝虎入道謙信に置かせられましては、越後春日城には留守居として長尾越前守景政を残し、選(え)りに選ったる精兵一万八千騎を引率なし、勝利を八幡に祈って勢揃を為(な)し、どんと打込む大太鼓、エイエイエイと武者押しは一鼓六足の足並なり、真先立って翻(ひるがえ)る旗は刀八(とうはち)毘沙門の御旗なり。