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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

」

小林君は、まるで、じぶんがてがらをたてたように、じまんらしくいうのでした。

ふたりは新聞で黄金仮面の事件をよく知っていました。片桐さんの仏像をねらっていること、きょうがその約束の日であることなども知っているのです。

それから、小林君は、ほうぼうへ電話をかけて、少年団員をよび集めました。すると電話のある団員から電話のない団員や、チンピラ隊の少年に知らせ、たちまち十人の少年団員と七人のチンピラ別働隊員が集まり、午後五時にはみんな明智探偵事務所へやってきました。

小林少年は、マユミさんにるす番をたのんでおいて、その十七人の少年たちをつれて、都電と地下鉄で渋谷につき、おしえられたあき家へといそぐのでした。

そのあき家は渋谷駅から一キロほどの、さびしいやしき町の中にありました。少年たちは近くまでバスにのって、約束の六時には、ちゃんとあき家の門の前についていました。

それはレンガべいでかこまれた、木造三階だての洋館でした。なんだか、きみのわるいふるい建物です。

もう、あたりはうすぐらくなっていましたが、そのあき家の門の前に、黒い背広の明智探偵が待ちかまえていたのです。