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はいくへのみち
俳句への道
高浜 虚子
線上閱讀高浜 虚子《俳句への道(はいくへのみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 60,608 字 · 120 頁
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作者が読者をいざなっていつの間にか自分の所に立たしておるということは文芸の目的ではなかろうか。自分はこう議論した、読者はどう議論するか、というのは文芸ではない。自分はこう感じた、こういう天地を見た、読者はどう感じるか、どういう天地を見るかというのが文芸の目的であろう。
作者に依ってその志に高下深浅はある。しかしそれら諸々の作品が文芸品を作り出そうとするならば、そこに叙述という事の必要が起って来る。叙写という事の必要が起って来る。作者の観た天地を描き出す必要が起って来る。
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自然々々その境地に連れられてゆく。文芸はその描写が必要なのである。一見したところでは、作者の思想は隠れて見えないが、しかし事実の描写によっていつの間にか引きずられて来ている。これが文芸の天地であろう。
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説明でなくって描写である。感情の洗煉されていない人は、この作者の描いた描写の中からその志を汲み取ることはむつかしいかも知れん。主観の暴露しておる作品にまず飛びつく読者があるようである。そういう人は、作者の意図がすぐ説明によって諒解されることを喜ぶものである。