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ぼくのとおるみち

僕の通るみち

小川 未明

線上閱讀小川 未明《僕の通るみち(ぼくのとおるみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 1,108 字 · 3 頁

青空文庫

僕はまいにち、隣の信ちゃんと、学校へいきます。僕は、時計屋の前を通って、大きな時計を見るのがすきです。その時計は、時刻が正確でした。

また、果物屋の前で、いろいろの果物を見るのもすきです。どれも美しい色をして、いいにおいがしそうでした。

僕は、肉屋の前を通るのがきらいでした。だから、なるたけ、店の方を向かないようにして通りました。人間のため働いた牛や馬を食べるのは、かわいそうなことのように思います。

もう一つ、こまることがありました。魚屋の前に、いつも、赤い、強そうな犬がいることです。

この犬は、よく人にほえました。また、自転車に乗った人を追いかけました。だから、いつ、自分にも、ほえつくかもしれないからです。

「犬なんか、こわくないよ。」と、信ちゃんはいいました。

しかし、僕は、ひとりのときは、まわりみちをして、肉屋と魚屋の前を通らないようにしました。

ある日、信ちゃんは、僕に向かって、

「もう明日からは、いっしょに学校へいかれないね。」といいました。

それは、信ちゃんの組が、午後からになったためです。

僕は、悲しくなりました。そうして、二人が魚屋の前にくると、ちょうど、赤犬とよその子供が遊んでいました。