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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁
山法師が一般に悪僧と呼ばれ、勇猛なる武士がしばしば悪党と呼ばれたのも彼らが強かったからの名だ。強勇と盗賊と機転の利くのとを一括して悪党と言ったのである。源平盛衰記に伊勢三郎義盛を批評して、「究竟の山賊・海賊・古盗人の謀賢き男なり」と云ってあるのも、必ずしも彼が盗賊だという訳ではあるまい。延暦十七年二月に、群盗を停宿して百姓を侵犯したという罪で淡路に流された美濃の国人村国連悪人という人がある。彼は事実悪人であったには相違ないが、しかも自分でこれを名に付けた場合には、自ら悪人を号して強がったのに外ならぬ。新篇会津風土記に、「※[#「塩」の「皿」に代えて「田」、236-20]五郎三郎入道・同舎弟孫四郎・同七郎(鎌田孫太郎入道従父兄弟)は名誉の悪党なり」とあるのは、畢竟は名誉の勇士の義である。また宇治拾遺物語に、「むかし大太部とて、いみじき盗人の大将軍ありけり」とあるも、確かに尊敬の意を含んでいる。
時勢と境遇とによって人間の思想も感情も変る。太平の世の道徳を以て乱世の事件を批評してはならぬ。矢矧の橋の強盗は太閤記にも出所のない全くの俗伝で、もとより取るに足らないことではあるが、当時の野武士にそんな事は珍らしくなかったのであろう。