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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁
彼らは一旦出家して公民の籍を失った。したがって姓氏を有しない。武家時代における農民が単に名のみを以て呼ばれ、特に領主から苗字帯刀の允許を得たものでなかったなれば、その姓氏を公称する事の出来なかった所以は主としてここにあると解せられる。彼らは勿論永く沙門の形態を持続する必要はなかった。それは平安朝末葉以来戸籍の制が全く紊れてしまったからである。その代り彼らは殆ど農奴の境遇にまで堕落してしまった。全国耕地の殆どすべては院宮社寺権門勢家の荘園となってしまって、彼らはただそれを耕作するの農奴に過ぎなかったのである。そしてその荘園が転々して武士の所領になってしまった後においても、農民は相変らずその下に蹂躪せられた。勿論その中には自ら荒地を開墾して所謂名負地すなわち名田を所有し、或いはそれを買収し、或いはそれを横領して、所謂名主となり、間人の境を脱出したものも多かった。そしてその有力なものは武力を以てさらに近隣の土地を併合し、戦国時代において一城の主と呼ばれ立派に武士になりすましたものも少くはなかったであろうが、多くは依然として他の武士の下に属し、所謂被搾取階級の地位を脱することが出来なかったのである。