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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

線上閱讀南方 熊楠《十二支考(下)〔全2冊〕(じゅうにしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 251,906 字 · 495 頁

青空文庫

それから『叢考』に十二禽を十二支に当てるは後漢に始まったと論じた。しかし『古今要覧稿』五三一に、前漢の書『淮南子』に山中で未の日の主人と称うるは羊なりといい、戦国の頃『荘子』が〈いまだかつて牧を為さずして奥に生ず〉といえるを『釈文』に西南隅未地といえれば羊を未に配当したは後漢に始まったでないといい、故竹添進一郎氏の『左氏会箋』一四に引かれた銭※(「金+奇」、第3水準1-93-23)の説に今の牛宿の星群は子宮にあって丑宮にあらず、周の時元※という星が虚宿二星の一たり、※は耗で鼠は物を耗し虚しくする、当時この星群が子宮にありたればこそこんな名を付けた、しかるに今は子宮にあらずして亥宮にある。また豕韋という星は周の時亥宮にあり、亥は猪、すなわち豕に当るからかく名づけた。しかるに今は戌宮に居る、かく一宮ずつ星宿の位置が後れて来たのを勘定すると、周時代に正しく星宿の位置に拠って十二辰を定めたのだとある。すなわち十二禽は周の時十二支に当てられたのだ。予は天文の事はあんまりな方だが、幼年の頃就いて学んだ鳥山啓先生、この人は後に東京へ出て華族女学校に教務を操り八、九年前歿せられたが、和漢蘭の学に通じ田中芳男男も毎に推称された博識だった。