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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
線上閱讀海野 十三《十八時の音楽浴(じゅうはちじのおんがくよく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 103,941 字 · 210 頁
ああ絵里子!
僕はひそかにこう考えていた。ひょっとして、僕は絵里子の死骸でもみせられるのではないかと考えていたのだ。博士は、実験の都合で、ふと彼女を殺害してしまい、その死骸を僕に見せてなんとかいいわけをするのではあるまいかと。――しかしどうやらそれはちがっていたらしい。絵里子は、その怪物とやらをみたのち、今はなにをしているのだろうか。
「愕いてはいけない。さあ、ここに反射窓がある。これをのぞけば、この室内の様子ははっきりわかる」
博士は、普通魔法鏡といわれる反射窓を指さした。僕はすぐさま決心して、指さされるままに、その窓をのぞいてみた。
そのなかに見た刹那の光景!
ああ、これほど世の中に奇しき見世物があるであろうか。僕ははっと息をのんだまま、その場に硬直してしまった。
おそろしい生物よ!
その別室の床に、大の字なりに死んだようになって寝そべっていたのは、最初の一目では、一個の裸形の女と見えた。
だが、次の瞬間、僕はそれを早速訂正しなければならなかった。
(女体らしい。しかしそれは絶対に人間ではない!)
絶対に人間ではありえないのだ。
なるほど四肢は豊満に発達し、皮膚の色はぬけるほど白く、乳房はゴムまりのようにもりあがり、金髪はゆたかに肩のあたりにもつれているところは女性人間のようであるが、よく見ると顔がのっぺらぼう