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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
線上閱讀海野 十三《十八時の音楽浴(じゅうはちじのおんがくよく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 103,941 字 · 210 頁
「そういわれると、僕もなんだかそんな気がしないでもないが、要するに、君は僕がいやになって、誰かほかに恋しい人ができているにちがいないよ」
「あら、そんなことうそよ。ペンだけがいやになったわけではなく、人間というものがすべていやになったのかもしれないわ」
「人間全体が嫌いになってはおしまいだ。僕はそうではない。もっとも嫌いな人間がないではない。さっきポールに、『僕はお前が嫌いになった』と言ってやったよ。あいつはいやらしいやつだ。君がいったとおりだったよ」
「わたしがいったとおりとは、どういうこと」
「ほら、ポールは自分で解剖していると、君が言ったろう」
「ウン、あのことなの」
「そうよ。ポールは自分の身体を自分で手術しているんだよ。それがあきれたじゃないか。これはここだけの話だけど、あいつは自分の性を変えようとしている」
「まあ、なんだって? 自分の性を変えるって? ああ、もしかすると――もっとその話のつづきをしてよ」
「話をしてくれといっても、それでハッキリしているじゃないか。あいつは手術によって男性を廃業して女性になりかかっているのだ」
「ええッ、そんなことができるのかしら」