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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
線上閱讀海野 十三《十八時の音楽浴(じゅうはちじのおんがくよく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 103,941 字 · 210 頁
われわれ素人に、よくわかるように話していただきましょう」
総監は、あくまで下から出る。
「氷河期が来ると、どんなことになるか。そんなことは、わしに聞くまでもない。要するに、地球の大部分――いや、今度やって来る第五氷河期は、おそらく地球全体を蔽いつくしてしまうだろう。このままでいけば、地球のあらゆる生物は死滅し、あらゆる文化が壊滅し、軍備も経済も産業も、すべてめちゃくちゃになる。たとえ幸運に推移して、いくらかの人間が生残ったとしても、人類の勢力は、約二万年昔に後退するであろう。なんという恐ろしいことではないか」
「もし、博士のいわれるとおりの事態が来たとすると、これはたいへんですね」
「それが来ることには、まちがいないのだ。わしが、これほどはっきりいってやるのに、君たちは、まだそれを信じないのか」
「そういうわけでもないのですが、しかし、あまりとっぴな話ですからね」
「天災は、すべてとっぴなものだ。人類は、自分たちのもっている知力を過信している。まだまだ今の人知力では、天災を喰い止めるだけにいたっていない。そうではないか。火山の爆発の予知さえできていない。台風の通路を計算する力さえない。