輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
線上閱讀柴田 宵曲《古句を観る(こくをみる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 166,028 字 · 333 頁
夕顔に筆耕書の机かな 牧童
「連翹に一閑張の机かな」という子規居士の句ほど客観的ではないが、元禄の句としては最も客観的な部類に属するであろう。
夕顔の花の咲いている窓先か、縁先かに机を据えて、筆耕書が何か写し物をしている、というだけのことである。今のように早く電燈がつかないから、夕暮の色が漸く濃くなるまで、を惜しんで明るいところへ机を持出しているのではあるまいかと思う。
絵簾を分けて覗くやあやめ売 いん
この「あやめ」は端午の「あやめふく」のことであろう。手許の歳時記をしらべて見たが、「あやめ売」というものを挙げていないから、特別な行装をしていたわけでもなさそうである。苗売のように声を張上げて呼んで歩くのか、一軒一軒寄って行くのか、その辺もよくわからない。この句は或家の簾を分けて、「あやめはよろしゅう」というようなことをいって覗いたところらしい。
ただの簾、普通の売物であったら、さほどのこともないが、あやめ売が絵簾を分けて覗くというので、一種の情趣を生ずる。作者が女性であることも、この場合情趣を助けているように思う。宛然一幅の風俗画である、などというものの、あやめ売の風俗がよくわからないのではいささかたよりない話である。