輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
線上閱讀柴田 宵曲《古句を観る(こくをみる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 166,028 字 · 333 頁
「文のかすり」といっただけで、手紙の字がかすれていることを現し、その手紙を書く場合の寒さを想いやるあたり、いうべからざる情味を含んでいる。
蕪村の「歯豁に筆の氷をかむ夜かな」という句は、自ら筆をかむ場合であり、身に沁み通るような寒さを現している点において、特色ある句たるを失わぬ。機石の句はその点からいえばむしろ平凡であろう。ただ平凡の裡に何となく棄てがたいものがある。
もの買に折敷をかぶる霰かな 燕流
折敷という言葉は地方によっては使われているかも知れぬが、現在のわれわれにはやや耳遠い。『言海』には「飯器を載する具。片木作りの角盆」とあるから、あまり上等なものではなさそうである。買物に行くのにそれを持って行くのは、何か載せて帰るためであろう。丁度霰が降って来たので、笠か帽子の代りに折敷を頭にかぶった、というのである。霰が降っている中を買物に出るのに、傘をさすほどのこともないから、折敷をかぶると解しても差支ない。
木導の句に「鍋屋からかぶって戻る時雨かな」というのがある。鍋を買いに行ったか、修繕にやったのを取りに行ったか、いずれにしても鍋屋から鍋を持って帰る、折からの時雨に頭から鍋をかぶって帰るというので、この方が働いているかと思う。