輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

こじょうのまひる

古城の真昼

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《古城の真昼(こじょうのまひる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 13,644 字 · 28 頁

青空文庫

七

お前は子爵家の血統の者でも何んでもない、大騙りの偽者な事はよく解って居る、サア弁解は出る所へ出てからしろ」

花房一郎は、子爵の肩を叩いて言い放ちます。筒井知丸、碧海賛平の輩の驚きは、まことに目も当てられません。

折から、

「妙な所から水が出ます」

警固の警官の一人が駈けて来て、用水堀の石垣を指します。

「しめた。そう来なくちゃ嘘だ。一たん止めた谷川の水を、先刻から又うんと井戸へ流しこんだのはその為だ……サアみっちゃん一緒にお出」

生月駿三につれて、十何人一と塊りに駈け付けます。見ると用水堀の中程の石垣がゆるんで、その間から一道の水が勢よく噴出して居る有様、足場を見付けて、スルスルと降りて行った生月、鶴嘴を振ってサッと打ちこむと、石垣は手に従って二つ三つ四つ、用水堀の中に落ちて、その跡へ、方五尺程の大穴がポカリと口を開きます。

「みっちゃん、君は主人公だ。一緒に来給え」

娘の手を取って、石垣伝いに危い道を降ろし、懐中電灯を片手に、小腰を屈めて二人は穴の中へ入りました。

七

暫らく経ってから、

「彼奴だ」

花房一郎に引立てられた玉置子爵は、今思い出したように、穴の口を指し乍ら、