輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(四)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,105 字 · 337 頁
「そうか! かたきを持つ身でござったか。いや、そうであろう。六十日間責められて口を割らなんだ性根のすわり、かたきがあっては拷問えび責めにも屈しまい。そのかたきが音蔵か! いいや、今宵切ったこの者たちふたりか」
「いえ、そうではござりませぬ。それならば、駒もあのように強情は張りませぬ。事の起こりは、みんな似た顔のこのふたり、憎いのも今宵切ったあのふたり、駒はだまされたのでござります。ふたりにあざむかれて、罪も恨みもない音蔵さんを切ったのでござります――と申しただけではおわかりござりますまいが、八年まえに人手にかかりました兄上は、この位牌のぬしは、とにもかくにも一流をあみ出した者でござります。それほどの兄を切った相手は、ただの者ではあるまい。場所も小田原近く、いずれは江戸にひそんでおろうと存じまして、はるばる出府したのでござりまするが、そうやすやすとかたきのありか、かたきの名まえがわかるはずはござりませぬ。それに、わたくしは女の身、――討つには腕がいりましょう。わざもみがかずばなりますまいと捜すかたわら剣の道も学んでおるうちに、時はたつ、たくわえはなくなる。