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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(四)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,105 字 · 337 頁
――なれども、兄のかたきはまだわかりませぬ。どうあっても捜して討たねばなりませぬ。捜して討ち果たすまでは、三人切ったその罪もかくして、と存じまして、さきほどからのとおり、あなたさまへもあのような強情を張っていたのでござります。――切りました。お駒は三人を、ひと三人を、音蔵さんと、似た顔のこの兄弟ふたりを、ひと三人も手にかけた罪人でござります。なんとも申しませぬ。よろしきようにお計らいくださりませ……」
声をおとして、くずれ伏すように泣き入りました。三人をあやめた罪があるのです。しかし、兄のかたきは、捜して討たねばならぬのです。討たぬうちにまたひかれていかねばならない悲しさが心を、胸を切りえぐったものか、もだえるように身をよじりながら泣きつづけました。
じっと見守りながら、長いこと右門も無言でした。――しかし、嗚咽の声が、よよと泣ききざむお駒のむせび音が、なさけの糸をかき締めたのです。
「きっと討つか!」
刺すような声が、くずれ伏しているお駒の白い青いえり首へ飛びおちました。
「なさけをかけてやったら、きっとお兄上のかたきを捜し出して、必ず討ってみせるか!」