輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
こどものかなしみ
号外・少年の悲哀 他六篇
国木田 独歩
線上閱讀国木田 独歩《号外・少年の悲哀 他六篇(こどものかなしみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 28,584 字 · 59 頁
「いま君が聞いたとおりサ、留守だと言って帰したのだ。」
「そいつは弱った。」
「彼奴一週間後でなければ上京られないと言って来たから、帳場に彼奴のことを言っておかなかったのだ。まアいいサ、上京て来てくれたに越したことはない。これから二人で出かけよう。」
頭の少しはげた、でっぷりとふとった客は「ウン」と言ったぎり黄金縁めがねの中で細い目をぱちつかして、鼻下のまっ黒なひげを右手でひねくりながら考えている。それを見て大森は煙草を取って煙草盆をつつきながら静かに、
「それとも呼ぼうか?」
「まア、そのほうがいいな。こっちが彼奴ばかりに頼っているように思われるのは、ばかげているからな。」
大森は「ちょっと」と言って、一口吸った煙草を灰に突っこみ、机に向かって急いで電文を書き終わり、今までぼんやり控えていたお清にそれを渡して、
「すぐ出さしておくれ。」
お清は座敷を出た。大森はまた煙草を取って、
「それもそうだ、あの先生、りこうでいてばかだから、あまりこっちで騒ぐとすぐ高く止まって、素直に承知することもわざとぐずりたがるからね。」
「それでいてこっちで少し大きく出るとまたすぐおこるのだ。