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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
線上閱讀野村 あらえびす《名曲決定盤(めいきょくけっていばん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 344,837 字 · 680 頁
『チェロ奏鳴曲=イ長調』(ベートーヴェン、作品六九)
(チェロ)カサルス
(ピアノ)シュルホーフ
(DB一四一七―九)
『複協奏曲=イ短調』(ブラームス、作品一〇二)
(ヴァイオリン)ティボー
(チェロ)カサルス
コルトー指揮、カサルス管弦団
(八二〇八―一一、名曲集九九)
くり返して言うがカサルスに駄作はない。前期のものと言っても、この三曲はことごとく珠玉的だ。『モーツァルトの魔笛の主題による七変奏曲』は手堅い技巧と、コルトーとの組合せの面白さで、曲はあまり通俗なものではない。
一般的にはむしろベートーヴェンの『ソナタ=イ長調(作品六九)』をすすめるのが穏当であろう。この曲についてはここに贅するまでもなく、常識的に周知のことである。ベートーヴェンの中期の傑作の一つで、あれほど壮大に、あれほど絢爛にチェロという楽器を歌わせた曲を私はほかに知らない。他にも二、三、この曲のレコードがないではないが、情意兼ね備わって、慈味溢るるごときカサルスの演奏に比べると、暁天の星よりも心細いものであった。カサルスのレコードを求める人は、小曲一、二に次いで、このベートーヴェンのソナタを採るのが、最も間違いのない方法であろう。