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あづまばし
問はずがたり・吾妻橋 他十六篇
永井 荷風
線上閱讀永井 荷風《問はずがたり・吾妻橋 他十六篇(あづまばし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,586 字 · 159 頁
渡鳥いつかへる
第一場
第二場
街娼鈴代 (年十九)
アパートのお神さん (年三十)
艶歌師福井 (年廿五、六)
艶歌師松田 (年三十)
ヤクザ斎藤 (年廿五、六)
医師武田先生 (年五十四、五)
おでんや (年五十四)
私服刑事一人
電車従業員二人
酔漢一人
女巡査二人
第一場
向島都電終点附近のさびしき横町。十一月頃の夜十一時過。新内流にて幕あくと女巡査二人下手より出で上手に入る。遊び人斎藤(年廿五、六。顔に疵あり。色白の美男。洋服。)下手より出るトすぐその後より私服の刑事一人出で、
刑事 オイ一寸待て。
ト呼止める。斎藤聞えぬ振にて上手へ行きかける。
刑事 オイ待て。貴様、斎藤だろう。
ト後から組みつく。斎藤振りほどき刑事の急処をつき上手へ駈入る。刑事起直り、
刑事 この野郎。待て。
トよろめきながら追掛けて上手に入る。
舞台暗転。
第二場
都電南千住涙橋附近の横町。十一月頃の夜十一時過。柳の立木。後一面の黒幕。下手寄りに年五十がらみのおでんや屋台を出している。電車従業員らしき制服制帽の男二人屋台の前に立ち、
男の一 オイ会計だ。みんなでいくらだ。いいよ。君。今夜は僕が出しとくから。いいと言うのに。
おでんや 三百七拾円になります。