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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
線上閱讀高浜 虚子《回想 子規・漱石(そうせきしとわたし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 115,187 字 · 231 頁
風呂屋に行った時着物を脱ぐ拍子にそれを板間にばら蒔いて黒い皮膚をした大きな裸の同君がそれを掻き集めた様などがまだ目に残っている。三十年の新年に初めて新年宴会が不忍弁天境内の岡田亭で催おされた。その時居士は車に乗って来会した。其村君が余興として軍談を語った。平生のドンモリに似合わず黒人じみて上手に出来た。
あまり其村君の話が詳し過ぎたかも知れぬが、そういう其村君のような人も門下生の一人として集まって来たという事が如何に当時各種の人が居士の門下に走せ集まったかという事を物語るに足ると考えたからである。
芝の白金三光町にあった北里病院から『新俳句』という句集の現われたことも思いがけない出来事であった。それはその病院に入院中の上原三川君と直野碧玲瓏君とが――その外に東洋、春風庵という二人の人もいた――『日本新聞』の句を切抜いて持っていたそれを材料として類題句集を編み、それを国民新聞社にいた中村楽天君の周旋で民友社から出版したのであった。校正万端出版上の面倒は楽天君の隠れたる努力であった。この頃余は『国民新聞』の俳句の選者を依頼された。
その頃余の一身上には種々の出来事があった。