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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
線上閱讀高浜 虚子《回想 子規・漱石(そうせきしとわたし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 115,187 字 · 231 頁
に出したことなどがあった。
三
漱石氏から私に来た手紙の、今手許に残っている一番古いのは明治二十九年十二月五日附で熊本から寄越したものである。まずその全文を掲げることにしよう。
来熊以来は頗る枯淡の生涯を送り居り候。道後の温泉にて神仙体を草したること、宮島にて紅葉に宿したることなど、皆過去の記念として今も愉快なる印象を脳裡にとどめ居り候。今日『日本人』三十一号を読みて君が書牘体の一文を拝見致し甚だ感心いたし候。立論も面白く行文は秀でて美しく見受申候。この道に従って御進みあらば君は明治の文章家なるべし。ますます御奮励のほど奉希望候。先日『世界の日本』に出でたる「音たてて春の潮の流れけり」と申す御句甚だ珍重に存じ候。子規子が物したる君の俳評一読これまた面白く存じ候。人事的時間的の句中甚だ新にして美なるもの有之候様に被存候。然し大兄の御近什中には甚だ難渋にして詩調にあらざるやの疑を起し候ものも有之様存候。(心安き間柄失礼は御海恕可被下候)所謂べくづくしなどは小生の尤も耳障に存候処に御座候。然し「われに酔ふべく頭痛あり」、また「豊年も卜すべく、新酒も醸すべく」