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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
線上閱讀三遊亭 円朝《塩原多助一代記(しおばらたすけいちだいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 138,733 字 · 274 頁
四
お話は、一息つきまして申し上げます。
四
引続きますお話は鹽原多助一代記でござります。是は文化文政の頃まで大評判のもので本所相生町に居りまして地面の廿四ヶ所も持ち、炭薪の大問屋でございますが、わずかの間に儲け出し、斯様な大身代に成ったと申しますが、なんでも其の頃は未だ世の中が開けぬ時分でございますが、当節は追々開けてまいり、仕合せの事には大火という者が頓とございません、是は家造りが石造或は店蔵に成ったり、又は煉瓦造に成りましたので、マア火事がございましても、焼ける道が塞がって居りますから、大きな火事がございませんが、開けぬ昔は折々大火がございました事で、丑年の火事、午年の火事、或は佐久間町の三味線屋火事など種々大火もございました。其の中で一番大きいのは本郷丸山本妙寺火事、目黒行人坂の火事、これは皆様方も御案内の事で、それに赤坂の今井谷から出まして、麻布十番から古川雑色綱坂を焼払い、三田寺町、聖坂から三角へ掛け、田町へ出まして、これが品川で鎮火致しました、大きな火事でございましたが、これが宝暦十年二月四日の夜に出まして、一日おいて又六日に出火致しました