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「だん」のかいたい
増補 美学的空間
中井 正一
線上閱讀中井 正一《増補 美学的空間(「だん」のかいたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,324 字 · 44 頁
ブルックハルトが、最初の近代人的王と呼んだ十三世紀のフリードリッヒ二世の臣下であるトーマス・アクィナスでは、ようやく意味が読み違えられはじめて、subiectum はそれ自体に内在する固有の受け身の(機)(passio)原因となる。この理性の受動性である感覚にそれが関係しはじめると、それは、ただの受身ではなくなり、真直ぐに現代に通じはじめるのである。同時代のイギリスのドン・スコトゥスの弟子オッカムで、更にホッブスで感覚が精神の中に主観的であるとして、今の主観の訳語にあたるものとして出現するのである。そして、デカルトが遂に立派にこれを、「思考の中に、感覚の中に、心の中に、われわれの知覚の中に」見出し、現代のものとして読み違えを定着するのである。
更に本格的にこれを完成するのが、世界の観察者としての Subjekt「主観」を確立したカントなのである。主体が天の上にあるのではなくして、地球は回っており、天はばらばらとなり、その全体系を構成するのは、寧ろこの見ている自分自身なのであると云うのである。この自分が世界の根柢となってしまったのである。
アリストテレスのヒュポケイメノンとは、見事に反対のものとして、コペルニカス的読み違いがここに起って来るのである。