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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 159,272 字 · 313 頁
「ございます、なかなか掘出し物がございます」という程度の意味のものでしょう。
されば佐藤一斎の講義が面白かったという場合もあれば、曲亭主人の小説が面白かったという場合もあります。
白雲がいま求める面白い本というのは、さしあたり着手した洋学の初歩に関する、東洋の美術よりは西洋の美術に関して、何か特殊の知識を与えられるような書物はないかと尋ねた意味でありましょう。
しかし、亭主の取り出して示した山のような書物は、そういった意味の面白い書物ではありませんでした。
「端本が多うございますけれども、これだけ種類を集めますのが骨でございます」
「こりゃ大変だ」
山の如く持ち出された書物を、白雲は横目に見て、驚いた顔をしたが、手には取ろうとしません。その書物というのは、白雲の求むるところのものとは違って、旧来ありきたりの赤本、黒本、金平本、黄表紙、洒落本、草双紙、合巻物、読本といった種類のものをこみで一手に集めて来たものらしいから、白雲は、
「こりゃ大変だ」
といって手に触れず、
「洋学の本はないかね、横文字の……」
「へえ、洋学の方でございますか、左様でございます、華英通語はこのあいだ差上げましたかしら……」