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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁

青空文庫

懐古欽英風(古へを懐ひて英風を欽ふ)

唯見碧流水(唯だ見る碧流の水)

曾無黄石公(曾て黄石公なし)

というところの「碧流水」の三字です。

普通は、誰も「ただ見る碧水の流るるを」とか、「ただ碧水の流るるを見る」とか吟じたがり、現に唐詩選にもそのように出ているはずなのを、この筆者は「唯見碧流水」と書いている。碧流水ではおかしい、多分、筆勢のあまりで間違えたのだろう――というように、兵馬は見てしまいました。

その次には、次のような文字が、無雑作に書き飛ばしてある。

敵は大勢

味方は一人

頼むお前は二心

ざれがきではあるが、兵馬はちょっと考えさせられました。

さてその次には、多分ここの温泉風呂の浴槽の写生かと思われるが、かなり心得のある四条風の筆法で、二頁大の一方に、あちら向きの妙齢の裸体美人を描いて(あちら向きだから、面は美しいか美しくないかわからないけれども、その姿から見て、美人といってもさしつかえなかろうと思われる)その左の一面に賛をして、「こちら向かんせ、雪の膚が見とうござんす」というようなたわごとが書いてある。

その次には、一人の武骨な男が、得意になって三味線をひいていると、その前に、鬼が唐辛子を持ちながら、しきりに涙を流しているところがある。