輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 262,120 字 · 516 頁

青空文庫

「どうだ、その躑躅ヶ崎の屋敷とやらへ、拙者を案内してくれないか」

「そりゃよろしうございますけれど、お前様はいったいどちらのお方で、何のためにそんなに神尾様のことをお聞きになるんでございます」

「そんなことは尋ねなくともよい、今晩は拙者をその躑躅ヶ崎へ案内して、お前の寝るところへ泊めてもらいたい」

「そりゃ差支えはございませんがね、なんだか気味が悪いようでございますね」

兵馬はこうして金助を嚇しながら先に立てて、躑躅ヶ崎の下屋敷へ案内させました。それから屋敷のうちを、やはり金助を嚇して案内をさせて調べてみたけれど、神尾の家来が数人詰めているだけで、別に主人らしい者もありとは見られず、また自分のめざしている人が隠れているらしくも思われませんでした。この上は詮ないことと思って兵馬は、もはや金助と一緒に泊ってみる必要もないから、なお金助を嚇しておいて、一人だけで引上げました。

してみれば机竜之助は、すでにこの甲府の土地にはいないらしい。眼の不自由な彼が、それほど敏捷にところを変え得るはずがない。と言って神尾が隠匿わなければそのほかに、竜之助を世話をする者があるとは思われないことであります。