輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,112 字 · 362 頁
今夜はまた昨晩よりは一層盛んで、これから毎夜の如く、人と狐の踊りがあるだろうという評判です。
化物屋敷の離れにいたお絹はその評判を聞くと、昨晩貰い受けた狐の面を取り上げて、女中を相手にその話をしていたが、今晩は王子の稲荷まで出かけてみようとの相談です。
お絹が王子稲荷の踊りへ出かけるという話を聞くと、べつだん誘いをかけたわけでもないが、化物屋敷に居合わせた御家人崩れの連中が、我も我もとお伴を志願することになった。ここから繰り出しただけでも十人余りです。
してみると、屋敷に残されたのは、神尾主膳ひとりであります。彼等は主膳に酒を飲ませておいて――ではない、主膳が昨晩から酒浸りになって、今は熟睡しているのをよいことにして、体のいい置いてけぼりを食わせて、みんな出払ってしまいました。こうなると、これらの連中はかなり薄情なものであります。
眼が醒めて神尾主膳は、しきりに水を呼びました。けれども、水を持って来るものはありません。返事をする者もありません。
神尾は病床でしきりに怒鳴りました。いくら怒鳴っても、今宵に限ってこの化物屋敷には人間一人いないのですから、神尾の怒鳴りも空雷に過ぎないのです。