輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,112 字 · 362 頁

青空文庫

しかし、兵馬は自分も夜な夜な出歩くことが多いことによって、彼等の相談に乗る隙もなかったし、それを忠告する余裕もありませんでした。

今夜、夜更けて染井方面から帰るとて、両国橋の上で、兵馬は、ふと彼等三人とすれ違いになりました。彼等は兵馬を見ると、逃げるようにして通り抜けるから、それを見送って兵馬はやり過しはしたけれど、また好奇心にも駆られ、心配にもなって、わざと引返して彼等のあとをつけてみようと、広小路まで来たけれども、ついにそこで三人の姿を見失ってしまったということでした。

一旦、郡代屋敷の方面へ行って見た後に、また引返して、柳橋の方へ出て見ると、そこの橋上に立っている人がある。提灯こそ提げているが、手に抜刀を携えている事の体が尋常でない。そこで誰何してみたその人は、元の駒井能登守であった。

という話の筋を聞いて駒井甚三郎が、なるほどと思い、

「橋の上に一人、船宿の前に一人、都合二人だけ斬られている、もしや、そなたの尋ねる人かも知れぬ、検分なさるがよい」

甚三郎が先に立って、提灯を照らして兵馬を導いたところは、まず橋の欄干に蝉のぬけ殻のようになって、しがみついている一人のさむらいです。