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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,112 字 · 362 頁
それで牢の中へ入れて、病気が癒った後に改めてお伺いの上、浅草元鳥越橋際において死罪に行うことになった。ところが、生来の不死身であったところから容易に刀剣が身に立たない。よって甚内が日頃所持していた槍を取寄せて磔にかけてしまった。――その後、引廻しの者の先へ抜身の槍を二本立てる。その一筋の槍は、高坂甚内を磔にかけた槍であると言い伝えられている。こうして高坂甚内なる無類の兇賊は一生を終ったけれど、その兇賊が神に祀らるるに至った理由はほかにあるのです。
右の高坂甚内は、寛永の中頃から正保年間までの間の人で、その時分の南の仕置場は、本材木町五丁目にあり、北の仕置場は、元鳥越橋の際にあったということです。甚内が鳥越橋でお処刑になる最後の時の言葉に、瘧さえ患わなければ、召捕られるようなことはなかったのだ、我れ死すとも魂魄をこの土に留め、永く瘧に悩む人を助けんと言いながら、槍に貫かれて死んだということで、それから甚内様に病気平癒を祈り出す者が多くなった。その願書には男女の別と年齢と、いつごろより患い出したかということと、何卒この病気癒させ給えという祈願とを認め、上書には高坂様、或いは甚内様と記して奉る。