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たいしゅうぶんげいさほう
大衆文芸作法
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《大衆文芸作法(たいしゅうぶんげいさほう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,833 字 · 126 頁
だから、それは探偵小説でもあるだろうし、冒険小説であるときもあるだろうし、又英雄的でもあるだろう。ただ作者はあくまでも、少年少女の読物であることを考えねばならない。大人の読んでいい「少年、少女小説」というようなものを考えてはならないのである。何故なら、少年、少女の読物であってこそそれが存在価値をもって来るのであるから。かの「赤い鳥」の鈴木三重吉君の童話が失敗したのも、以上の点に心得違いがあったからで、結果は大人の読むための童話――「少年、少女文学」というディレンマに墜ったのであった。
だから、「少年、少女小説」の文章に付いていえば、
一、理屈を抜くこと。
二、テンポを早くすること。
三、地の文の少いこと。
という、この三つの原則を遵守しなくてはいけない。「少年、少女小説」は絶対に少年、少女が読むために書かれねばならないのだ。
例えば、立志小説として「ジョン・ハリファックス・ゼントルマン」なぞは代表的なものであろう。
処が、ここに「家庭小説」とよばれる一つの文芸の一範疇がある。然も「家庭小説」の意味は、我国と外国とは必ずしも同じではないのである。外国では、立派に「家庭小説」