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たいしゅうぶんげいさほう
大衆文芸作法
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《大衆文芸作法(たいしゅうぶんげいさほう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,833 字 · 126 頁
だが、余り古い時代のことを、此処でぐずぐずと述べるのも本講座の目的では無いと思うから、私は、本講座に必要な限りに於て、ずっと近代に接近している江戸時代の通俗的読物の類から考察を進めよう。
江戸時代の、謂わば大衆文芸は、次の十種類に分ち得ると思う。
一、軍談物(難波戦記、天草軍記)
二、政談、白浪物(鼠小僧、白木屋、大岡裁きの類)
三、侠客物(天保水滸伝、関東侠客伝)
四、仇討物(一名武勇伝、伊賀越、岩見重太郎)
五、お家物(伊達騒動、相馬大作、越後騒動)
六、人情、洒落本物(梅ごよみの類)
七、伝奇物(八犬伝、神稲水滸伝)
八、怪談物(四谷怪談、稲生武太夫、鍋島猫騒動)
九、教訓物(塩原太助の類)
十、戯作(八笑人の類)
此等、江戸時代の通俗小説類を一貫して見るのに、勿論当時の幕府の封建的支配の影響の下にあったためでもあるが、次のような諸点がそれ等の作品を通じての特徴として挙げられると思う。
一に、当時の以上の作品は、凡て全然無批判であった。そして、
二に、ある一つの型に、すっかり嵌り込んで了っていること。
三に、概して、勧善懲悪を目的としていること。