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ふじんさっかの「ふしん」とそのしゃかいてきげんいん
婦人作家の「不振」とその社会的原因
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《婦人作家の「不振」とその社会的原因(ふじんさっかの「ふしん」とそのしゃかいてきげんいん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 2,462 字 · 5 頁
婦人作家が振わないと云うことがよく言われますね。之は女の特性によるものか、つまり女に天性その能力がないせいなのか、それとも他の条件によるものなのか。
婦人作家「不振」の声は今更のことではありません。昔から誰でもが言ったことですが、然し何故に不振なのか、其原因を科学的に説明した人はありませんでした。で、私はその問題を話してみたいと思います。
婦人作家「不振」の原因は、他のすべての社会現象同様、社会組織の如何にあります。御存知のように日本には徹底したブルジョア革命が無かったから、封建時代の思想、遺習が多分に残っていて、女の文化程度が非常に低い。今日日本で婦人労働者の数は全労働人員の四割七分を占めているが、その大部分は繊維工で、教育程度は平均僅かに小学四年です。婦人の高等教育機関もあるが、それを受け得る者は極く少数のブルジョアに過ぎない。尨大な繊維女工の群はブルジョア日本の特質をなすものでありますが、彼女等の生活は封建的隷属状態より少しも解放されて居らず、ブルジョアは彼女等に、漸く機械の操縦が出来る程度の教育しか許さないのです。
繊維女工以外の婦人に眼を転じても、事情は同じで、女はなるべく封建的家庭労働や資本家の搾取に都合のよい低い教育しか許されていないのです。